独学で公務員試験

公務員試験を独学で目指す人の為の、科目チェックと内容解説ブログ

1.人権総論 (3)幸福追求権

幸福追求権(第13条)

概論

幸福追求権とは、

補充的な保障機能であり

具体的な権利であり

新しい権利の根拠となる、一般的かつ包括的な権利。

 

また、人格的生存に不可欠な利益を内容とする権利。

 

新しい権利

正当な理由なしに、個人の容貌を撮影してはならない

しかし、公共の福祉によって制限される。

 

・判例 京都府学連事件

 

速度違反車両の自動撮影の際、第三者を含む容貌の写真撮影は合憲。

 

 

前科及び犯罪経歴をみだりに公表されない

市区町村長が弁護士会に漫然と公表することは違法。

・判例 前科照会事件

 

 

外国国賓の講演会の参加者に関する情報を

大学が無断で警察に開示することは違法。

 

拘禁されたものの喫煙の禁止

喫煙の禁止は合憲。

・判例 被拘禁者の喫煙禁止

 

調査票

外国人登録原票に職業や勤務所の記載を義務付けることや、

住民基本台帳は合憲。

 

輸血の意思決定も人権である。

 

表現の自由との兼ね合い 

私人間であっても、法的保護に値する利益があることを認めている。

出版差し止めは、比較衡量、個別具体的に判断する。

・判例 ノンフィクション「逆転」事件

 

・判例 北方ジャーナル事件

 

人格権として名誉権を認め、出版差し止め。

プライバシー権をもとに出版差し止め。

・判例 石に泳ぐ魚事件

 

解説

今日もお疲れ様です。春野です。

幸福追求権は比較的新しい権利なので、個々のまとまり薄く

関連して覚えにくいですが、根幹は同じということを意識しておくと

覚えやすいと思います。

ということでまずは根幹となる概念からです。

 

・概論

幸福追求権は、足りない場合に補充的に保障するものです。

今までの憲法では保障されていなかったけれども

新しい権利として認められるものを認める根拠になるものです。

 

なので幸福追求権は具体的な権利ですし、一般的かつ包括的な権利でもあるのです。

 

・新しい権利

幸福追求権が関係している判例のあれこれです。

思えておくと正誤が判別しやすいポイントに絞って纏めました。

 

正当な理由なしに、個人の容貌を撮影してはならないが、

公共の福祉によって制限される。 

 

例えば、速度違反車両の自動撮影の際、

第三者を含む容貌の写真撮影は合憲

の様にです。

 

ほかにも、前科及び犯罪経歴をみだりに公表されない権利があるので、

市区町村長が弁護士会に漫然と公表することは違法

ということです。

前科などを市町村長がみだりに公表することは違法

という内容さえ覚えておけば選択肢で迷うことはないと思います。

 

 

大学が無断で警察に、講演会の参加者の情報開示することが違法の理由ですが、

事前に警察への情報開示を行うことの承諾を得ることが容易だったからということがあり、

プライバシーの侵害ということになります。

 

拘禁された者の喫煙の禁止は前回の特別な法律関係でも

出てきましたので復習しやすいと思います。

 

www.koumuin-dokugaku.com

 

 

住民基本台帳はプライバシー権のと問題はなく合憲となっています。

 

 

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